惹きつける要素

akadake

先日、山行計画を立てていた時、何度となく辛い膝痛に苛まれながらも、よくぞめげずに山歩きを続けてきたものだと、ふと自分に感心してしまった。山は被写体の宝庫に違いないが、心惹かれるシーンは別に山でなくてもいたるところに存在するわけで、別段大きな理由にはなっていない。
毎度、はーはーぜーぜー、辛くて痛くて汗かいて、、、
表だって良いことはひとつもなさそうだが、久しく遠ざかれば、自然と目が山へと向うから不思議になる。
何故だろう、、、
うまい空気を吸いたい、景観を楽しめる、いい汗かける、喧騒から脱出できる等々、様々な魅力を放つ山歩きだが、落ち着いて考えると、どれも本来の惹きつける要素とは違うような気がしてならない。
これに対し、滑りやすい岩場、狭く傾斜している巻き道、足場の悪い急な下り等々は、山歩きに於て最も慎重に行動しなければならない要注意ポイントであり、疲れた体にはハードこの上ない要素だが、自分でも気が付かぬうちに、何とその要注意ポイントの某かに惹かれているような感じなのだ。
初めての山に対しては、必ず事前にwebから情報を集める。ヤマレコから個人のブログまでひととおり目を通しているが、その際のコメントの中に、「正に心臓破り」、「鎖場の連続」、「3点支持必須」、「目が眩むような」、「初心者には難しい」等々の一節が出てくると、一瞬怯んでしまう反面、怖いもの見たさの欲求も膨らんでいく。
どちらかと言えば、辛さや緊張感を伴うコースの方が、意外な被写体を見つけることが多く、【メイン写真】の私にとっては、この辺りが潜在的に惹かれる要因になっているのかもしれない。

武蔵野

今年に入ってからというもの、厄介事ばかりが連発して、プライベートな時間は尽くこれに費やされている。
趣味の写真や山歩きも儘ならず、“お遊び計画”は尽くおじゃんとなっているが、まあ、60年も人間をやっていればこんなことも多々あるのではと半ば諦めている。良いことがあれば必ず悪いことが舞い降り、また、悪いことを乗り越えれば再び良いことがやって来るのが人生。なかなかどうして思いどうりには行かないものだ。

休日の午後、ちょっと時間が空いたので、たまにはポタリングでもと、V2を襷にかけてNOMADを走らせた。空気感は正に秋、被写体を探しながら町中を流せば、季節の変化が実感できる。
我が町“武蔵野市”は、公園や緑道、そして野鳥の森などが点在する緑豊かな町並みが自慢。自宅のすぐ傍を流れる多摩の清流“玉川上水”は、その中心的存在であり、両岸に整備される遊歩道は市民にとって“憩いの小径”となっている。

自宅を出発して井の頭通りから新武蔵境通りへ入り、玉川上水の右岸で2~3枚撮影、その後はけやき橋周辺で少々時間を割いてみた。
今でもしっかりと記憶に残っているが、幼少の頃、この辺りは良く祖父に連れてこられ、三鷹駅と武蔵境駅の中間点にある陸橋に上がっては、迫り来る電車を真っ正面から見てはしゃぎまくった。
そんな経緯があってか、今でも線路脇の道はロックの散歩道として好んで歩いている。
黄昏時、陸橋をシルエットにする夕陽は昔から何ら変らず、この地に生まれ育ったことを心の底から嬉しく思うこの頃である。

撃破!鼻過敏症・結論

col09_box01_img01ついにアレルケアの服用も1年が経過した。これだけの期間を投じれば、個人の感想と言えども実際の効き目やその他諸々、参考にしていただける内容を述べられそうだ。

小学生の頃、鼻や喉がデリケートだった私は、調子が悪いときなど、空を見上げただけでくしゃみが連発し、溢れ出る鼻水をすすりながら、ずいぶんと気恥ずかしい思いをしたものだ。
ところが高校へ進学する頃になると症状は穏やかになり、デリケートさに変わりはなかったが、悩むほどの症状は起こらなかった。
それから長い月日が流れ、一時は鼻炎を忘れた時期もあった。
ところが、50歳を超えた辺りから再びあのデリケートな鼻腔が戻ってきたのである。

空気が乾燥してくると、鼻の穴から2cmほど入った辺りに、軽い痛みを伴う違和感が出始める。徐々にそこは鋭敏になっていき、刺激に対してはそれがいかに小さくとも、連発するくしゃみを誘発するのだ。
更に酷い時には、呼吸する空気の流れにさえ反応するから厄介だ。
11月も半ばに入ると、耳鼻科医から処方される薬なしでは仕事に支障をきたしてくるので、12月から3月上旬までの連続服用は、5年ほど前からの定例になっている。
しかし、通院の煩わしさや副作用を考えると、ほかに何か良い策はないものかと、常々考えていたことは言うまでもない。
そんな中、webサイトで目に止まったのが乳酸菌の効能である。
それまで乳酸菌と聞くと、単に“お腹にいい”程度の知識しかなかったが、調べれば、お腹の調子が良くなると体全体の健康に繋がることが分かり、更に乳酸菌はアレルギーを起こす物質に対して、腸からの吸収をブロックする働きがあることも判明した。
乳酸菌関連の商品は星の数ほどあったが、アレルギー改善を全面的にアピールしていたのがカルピスのアレルケアで、その効能は悩む症状に最も適していると判断、購入となったのだ。

服用を始めて2週間程すると、便通が改善された。これこそ乳酸菌のお家芸だろう。
便の形が整い、トイレの時間も短縮した。しかし同様な効果は以前服用していた“新ビオフェルミン”でも得られるので、とにかくアレルケアに求めるものは慢性鼻炎の軽減につきた。

服用を始めて1ヶ月、僅かだが“変化”らしきものが現れる。
毎年11月の声を聞くと、鼻の調子が下降線となり、カレンダーを眺めては病院へ出かける日を考え始めるのだが、例年とは様子が少々異なり、なんとなく薬に頼らなくても我慢できそうな感じなのだ。
間違いなく鼻腔は乾燥してきたし、デリケートさも増しているのだが、気が付くと連発する鼻水・くしゃみは一日に精々1~2回ほどで済んでいる。
但、この時点での結論は避けたかったので、その後も慎重に経過を見ることにした。

本来なら不調のピークを迎える12月半ば。
相変わらず鼻水とくしゃみが止まることはなかったが、やはり病院へ駆け込むほどの辛さがない。
ここまでくると“効果”と断定しても良さそうな雰囲気になってくる。薬の副作用と通院の手間から逃れられたのは嬉しい結果であり、このまま服用を続ければ更に症状が軽くなるのではと、若干だが希望も湧いてきた。

nyuusankin12月30日(火)~31日(水)は毎年恒例の年末撮影会があるのだが、鼻の調子がまあまあなので、気分も上向きになる。計画していた渓流を撮ろうと、車を天城の旧道へと走らせた。
山道の分岐にある橋の脇に車を停めて車外へ出てみると、意外や凄く気温が下がっていて、キリリと冷たい空気が一気に鼻腔を通過した。案の定、盛大なくしゃみが6連発!
一度でもこうなると溢れ出る鼻水は止まらない。こんな時の為に持ってきたハンドタオルが見る見るうちにびしょ濡れになっていく。
私の鼻にとってこれほど厳しい環境はなく、アレルケアの効果が“軽減”だけに留まっているレベルでは、歯が立たない状況だ。

さて、いきなり結論めいた話になるが、それから10ヶ月以上経った今でも、効果は軽減の域を脱していない。
もちろん何らかの作用があっての軽減なので、効果が「0」ということはないが、処方薬のように症状に対して劇的に効いてくるわけではないし、そして今後もこれ以上の改善は望めないように思われる。
この辺のニュアンスをご理解いただける諸氏には、アレルケアを試す価値は充分あるし、個人差によってはもっと大きな効果を得られるかもしれないのだ。
いずれにしても腸の健康は基本中の基本なので、サプリメントに限ることなく、日常生活に於て乳酸菌を積極的に摂ることは大いに推奨すべきことではなかろうか。

その後へ続く

写真好きな中年男の独り言