黄昏のひと時

ピーナッツ

私は無類の酒好きである。
高校生の頃からやり始めた晩酌習慣によるものか、アルコールのない晩飯はちょっと考えられず、一日の終わりにはほろ酔いがもたらす微睡みがあって当たり前という認識さえ持っている。
アルコールなら何でもウェルカムだが、一番は日本酒、その次は焼酎か。以前はウィスキーを好んだが、この頃では飲み心地がきつく感じるようになり遠ざかっている。
安月給も多少は関係しているが、何故か昔より高価な酒には興味が沸かず、専ら庶民レベルを探しては試し飲みというのが好きなやり方だ。一升1,000円前後で好みを見つけたときなど、単純に嬉しくなり、大概5~6回は続けて買ってしまう。焼酎も甲類にポッカレモンを垂らしただけのシンプルな飲み方が好きで、彼此10年以上は続けている。本格焼酎なら“いいちこ”が良い。

休みの日。夕刊が届くとキッチンでつまみを漁る。
豆好きなので、皮付きピーナッツ、ミックスナッツ、柿ピーは常時欠かさない。この頃では甘くて香ばしくて止まらなくなる、ストライクイーグルの“ハニーローストピーナッツ”もよく仲間入りする。
適量を小皿に盛ったら、小さなグラスに氷を一個、それに焼酎を注げば、あとは限りなく寛げる黄昏のひと時を待つのみ。
夕刊のページをめくっては、ポリッ、そしてチビッ。
これをゆっくりとゆっくりと繰り返す。
そのうちに何とも言えない幸せが体中に満ちてくるのだ。

まだまだ寒い

rikkyou-

用事のない休日、夕方が近づくと無性にカメラを持って出掛けたくなる。
特にきれいな夕焼け空が望めそうなら尚更だ。武蔵境の緑道を歩けば陽光が斜に入り、木々の枝を茜色に染め、そこから作り出される立体感がレンズを誘う。
そう、この頃の楽しみは、“お散歩スナップ”。
見慣れた地元の町並みも、天候、光、季節等の条件が加われば、時として新たな形として生まれ変わり、その行程は興味深い。
先達て、定番の撮影ポイントである三鷹の陸橋へ行ってみたら、階段を上がったところに人集りができていた。近付いてみるとどうやら沈む夕陽の見物らしい。
空気が澄んだ日、この陸橋からは富士山を臨むことができ、時として太陽はその背後へと沈む。そう、チャンスと撮影テクニックさえあれば“ダイヤモンド富士”をゲットできる場所なのだ。
陸橋の北端では60歳代中程と思しき男性が、望遠レンズを装着したNikonのフィルム一眼レフカメラを三脚へ乗せ、不動の姿勢で沈み行く夕陽を見つめている。光輝く一瞬を狙っているのだろう。一応、私もカメラを向けてみたが、お散歩スナップ用の10-30㎜では到底その様子は捉えようがない。
夕陽の赤みが更に増してくると、一点を見つめている見物人達の顔が光り出した。空かさず彼らのサイドへ回り込み、2枚、3枚と撮っていく。
それにしてもなんて平和な一時なのだろう。ここでこうしてカメラを操作していることに感謝しなければとしみじみ思ってしまう。
んっ?!
いきなり鼻水が垂れてきた。
気が付けば結構気温が下がっている。日中は穏やかでも日が落ちればさすがに2月だ。油断をすれば風邪をひいてしまうだろう。そろそろ退散のタイミングである。
そう、一風呂浴びたら冷酒でもやりましょうか。

ジジイになっても動き回るぞ!!

還暦はあっと言う間にやってきた。
この先、心身共々充実したコンディションで活動できる日々は一体どれほど残されているのだろう。テントを担いで山へ入り、赴くままに写真を撮りまくるなんて芸当は、どう考えても70歳辺りが限界だ。だとすれば10年もしないうちに隠居生活へ突入ってことになる。
想像するだけで震えがくるやら、慌てるやら。
貯えもわずか、退職金も望めず、はたまた年金だけでは食うだけでいっぱいいっぱい。しかもプライベートには多くの難題を抱えており、現実は体調うんぬんの前に金銭面等々で躓く可能性が大きい。
しかし、ただ指をくわえて人生の終焉を待つのでは余りにも芸がないし、何といっても一度しかない人生だから少しでも楽しく有意義に過ごさなければ勿体ない。
解決策は?!
■金は天下の回り物
今の仕事を何とか拡大できれば、少々の蓄えも見えてくるが、現状は“人・物・金”の金で行き詰り、ビジネス存続自体が危ぶまれている。よって今年の夏までには是が非でも筋道を作り上げ、全力投球できる環境を持たなければならない。
食うにも遊ぶにも金が要るのだ!

順序が逆になってしまったが、やはり一番に考える必要があるのは健康だろう。
■体あっての物種
病気になったら即アウト。当然仕事も遊びもできやしない。
体調管理の主軸は適度な運動と腸の健康だ。特に自転車通勤は確実に抵抗力向上に繋がったと思っている。初めてかれこれ10年になるが、年間の出社日数から雨天日を除くと大凡230日程となり、職場の往復16kmで計算すれば、通勤だけで年間3,500kmも走っていることになる。片道の所要時間は30分弱。夏場などは恐ろしく汗をかくし、天文台通りの坂では大腿筋へ対して適度な刺激を与えられる。
実感できる変化は風邪をひきにくくなったこと。昔は一冬に1~2度は寝込む程の風邪をひいたものだが、自転車通勤を始めてから“じょういち病院”に世話になったのは恐らく3~4回だろう。
じょういち病院は家族全員がお世話になっている言わばホームドクターで、風邪をひいた際には必ず診てもらう。
もう一つのメリットは、山歩きの準備運動になっていること。山へ頻繁に行くようになったのは、自転車通勤を始めた直後の頃で、その想像を超えたハードさから翌日の筋肉痛は毎度のことだった。バイク通勤と殆ど座ったままの毎日から、いきなり山へ入ったならば、更に酷い思いをしたであろう。
もちろん健康は大きな産物だが、天気のいい日にペダルを漕ぐ快感はなかなか他では味わえない。自転車通勤をしてみようかとお考えの方、 是非トライして下さい。
一方、腸の健康管理は、これまで3年間、自分の体を題材に何度となくトライ&エラーを繰り返してきた。
ポイントは乳酸菌摂取による腸内環境の改善だ。このブログにも何度となく書いてきたが、過敏性鼻炎を少しでも緩和したい一心でスタートした。
ビオフェルミンから始まって現在はアレルケアに落ち着き、とどめとしてオリゴ糖と昼食時に摂る明治のR-1が効果を増幅しているようだ。
結果は明白。既に2年間、吉祥寺の耳鼻咽喉科・小野医院へは行ってない。
便通は理想的と言っていいほど改善され、いかに腸の健全化が重要なものか身をもって体験できたのだ。

さっ、ジジイになっても動き回るぞ!!

写真好きな中年男の独り言