About

1969年。親父に借りたカメラは修学旅行の楽しさを倍増させた。
神社仏閣や古都の町並み、そして友人や好きだった女の子も、全て撮り捕って自分のものとし、暫し眺めては一人悦に入った。
大学生活の終りに念願の一眼レフ・キヤノンAE-1を入手。親父のカメラとは比較にならない機能と操作性に、考えもしなかった撮影の快感に浸りきる。
平成10年。ひょんなきっかけで手にしたデジタルカメラは、それまでの写真ライフを一変させた。撮影枚数の縛りから解放できれば、シャッターチャンスに躊躇はいらない。
撮影機会ロスの軽減は行動力を呼び起こし、今では山歩きを含めて、どこへ出掛ける時もカメラを携帯するようになった。

2024年。古希に達した我が身を振り返えれば、否が応でも残された人生を注目する。これからどれほど見聞を広げられるのか、そしてどれだけ多くの感動に浸れるのか……
崖にはまだ距離があると頑なに信じる、平々凡々な高齢者の独り言に一笑あれ。


写真好きな中年男の独り言