無念

 つい先日、高校時代の友人が亡くなった。
 死因は膵臓癌。昨年に手術を行い、その後は入退院を繰り返していたようだ。一年半ほど前に会った時はすこぶる元気そうだっただけに、何とも複雑な気分に陥る。
 私は医者ではないので断定はできないが、彼は大学を卒業すると、ひたすら営業の道を歩み続け、接待等々、飲みたくない酒を飲むのが常事だった。また愛煙家でもあり、終身やめようとはしなかった。当然強いストレスにも苛まされてきたことだろう。こんな環境が続けばいくら屈強な者であっても成人病へとまっしぐらだ。
 家庭を守り、仕事は定年まで勤めあげ、これから人生の後半戦を謳歌するべくスタート台に立った直後の悲劇だけに、その無念さは計り知れない。
 享年六十八歳。好きだったゴルフや魚釣りはもちろんのこと、生きがいとまで豪語していた女遊びも、まだまだやれたはずだ。


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