株式会社シグマ

正面玄関

 所有するレンズの中で最も気に入っているのが、シグマ(SIGMA)の24-105mm F4 DG OS HSM。同社のArtラインにラインナップされる、ワイド端からテレ端まで極めてシャープな解像感を得られるズームレンズだ。写りのよさは単焦点レンズに肉迫するほどで、重宝さ際立つ一本と断言できる。
 ところがこの大事なレンズが、先日の伊豆撮影会で、オートフォーカス機能に不調が連発したのだ。テレ端(最望遠側)時に合焦(ピントが合うこと)し辛いことがしばしば起き、ほんの僅かワイド側へズームすると大概解消するとい摩訶不思議な現象なのだ。ここぞというときにシャッターが切れないのは大きなストレスだ。内臓モーターに問題があるのか、はたまた摺動部に物理的な引っ掛かりがあるのか等々考えてみたが、素人の知識で解決できるレべルではなさそうなので、直接シグマへお助けを乞うことにした。
 シグマのサービスセンターは川崎市麻生区にある。福島県の会津工場へ送る前に、先ずは対面で相談に乗ってもらえないかと、その旨を記したメールを送信した。
 返事は当日に届いた。大手企業にこのようなメールを出した際、これまでかなり待たされたケースが多々あったので、いい意味で予想が外れた。しかも、文面が懇切丁寧で分かりやすく、予約も翌日の六日(土)十時に取ることができた。

 自宅から車で四十分ジャスト、無事サービスセンターへ到着。受付を済ませると、個室へ案内される。まもなく女性スタッフが飲み物を持ってきてくれ、そこから待つこと二~三分、担当の男性スタッフがレンズとカメラを抱えて入室してきた。
「どうもご苦労様です。うちにもニコンのD600はありますんで、問題のあるのがレンズなのかカメラなのか、ここで試してみましょう」
 テレビの修理屋を自宅まで呼んだら、不調が全く出ない!なんて話を聞いたことがあると思うが、この日シグマへ出かける前に、一応最終チェックを行ってみると、な、なんとやけに調子がいいのだ。これでは先方さんへ説明のしようがない。そんな不安を抱えながら、手始めに、シグマ保有の動作確認済みレンズを私のD600へ装着して試写を行った。色々なシチュエーションで試すが特に問題は出てこない。次に持参した自前のレンズを、同じく動作確認済みのD600へ装着して試写を繰り返したが、合焦不能は一度も起きない。
「ちょっと待ってください。あの逆光で暗くなった森へ合わしてください」
 言われるまま、テレ端でレンズを森へ向けてシャッター半押しすると、合焦できたにはできたが、その寸前にファインダーの中の矢印マークが点灯したのだ。ニコンの場合、丸印は合焦OK、矢印は合焦できてないというメッセージ。
 オートフォーカスの方式にも色々あるが、いずれもコントラストが極端に低いところへの合焦は難しい。最新型のカメラはこの辺の性能が格段にアップしているが、愛用のD600はすでにロートル機の仲間入りをしている。
「おそらくですが、壊れているのではなく、被写体のシチュエーション差によるトラブルだと思われますね」
 点検~修理となると、三万円弱ほどの費用を要する。やや納得できない部分も残ったが、今回はそのまま引き上げることにした。

いただきました☆

 ただ、シグマという企業への印象は完璧に二重丸となった。メールのやり取りから始まり、一緒に試写していただいたスタッフの方、いずれも素晴らしいユーザー対応であり、これまで同社製品を何本も使い続けてきた意味がようやく分かったような気がした。


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