トイレで読書

自宅のトイレにはちょっとした棚があり、そこにはお気に入りの本が並んでいる。女房は、<読まないものは捨ててよ>と、余りいい顔をしないが、ページを捲りながらの朝の一時は気分を落ち着かせ、また新たな気づきを得られることもある。
但、数年前に行った痔の手術のおかげで、排便は、実に、楽に、短時間で済むようになったので、以前のように10分、15分と長々読むことはなくなった。その代り一枚の写真を深々と鑑賞したり、著名人のエッセイを1/2ページずつ読み進めていったりと、それまでとは形を変えて続けている。
以下は定番の置本達だ。

【風の旅人】
ひとつ上をいくグラフィック雑誌。センスの良い割り付けによって、文と写真が強力にアピールしてくる。
一般的な写真集とは異なる切り口には新鮮さを覚え、記事もwebサイトや雑誌では余りお目にかかれないジャンルが多く、楽しみながら視野が広がっていく。

【フォトコンテスト】
作品の掲載量は断トツ。よって撮影者の様々な手法を見ることができる。アマチュアの作品でも見事なものが多く、とても参考になる。

【アサヒカメラ】
定番的写真雑誌。立ち読みして写真と特集の内容が気にいれば購入。

【楽しくおぼえる 写真の教室】
読む度に基本の大切さが実感でき、チップス集として活用中。

【鈴木 一雄 著・露出の極意】
画作りのポイントには様々なものが挙げられるが、中でも露出は最も注視すべき項目だ。
そもそも画作りはカメラ任せにするのではなく、仕上がりまでのプロセスを全て自分自身でコントロールしていくものだが、この意味合いをとても丁寧に記述しているのが本書である。
デジタル全盛の時代、撮影画像を作品として仕上げる際にレタッチソフトを全く使わないという方は殆どいないと思うが、その際、大きな補正をかけてしまうと画像劣化や不自然感を伴うことは周知の事実。
だからこそ撮影の時点で限りなく無補正に近いファイルを生成することが望ましい。
本書は著者が提唱する「スポット測光」についての手引き書だが、同時にオート撮影全盛時代に対し警鐘を臭わせる内容も含んでおり、写真好きの方々だったら一度は手に取ってみる価値はあると思う。


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