かつや 三鷹上連雀店

ロースかつ定食

 こんちくしょうなことに、なかなか右膝が治らない。イライラが募るのは、完治までもう一歩のところまできているのに、足踏み状態が続いているからだ。春になって気温が上昇してくれば、これまでのことが嘘のようにスキっと快調!と確信していたからなおさらである。それでも毎日行っているジョグ&ウォークとストレッチは確実に功を奏しているので、しっかりと続けていきたいと思っている。

「ん? ど、どーした、なんかつっかかってるぞ」
 女房の嫁入り道具である箪笥の引き出しが壊れた。もっとも四十年近く使っているので、むしろ耐久性は高かったと言える。しかも底板の一部が割れて外れただけなので、木工ボンドと細い釘が五~六本もあれば十分に修復できそうだ。
「今日はパート休みだろ? あとでコーナン行こうよ」
「じゃお昼は“かつや”だね」


 女房はかつやのファンだ。理由はコスパのよさ。これは頷ける。ロースかつ定食が792円(税込)とは泣かせる価格。かつは120gなので肉厚とは言い難いが、そこそこの風味と食感は楽しめる。ご飯も普通盛りでしっかりとした量があるし、豚汁も及第点レベル。それとテーブルに備え付けの割干大根漬がこれまたGoo。
 外食産業の人手不足は今や深刻な社会問題となっているが、ここは安泰のようだ。しっかりとした人員配置ができていて、皆てきぱきと動いている。こんなところが好況の要因なのだろう。

春真っ盛り

 四月二日(火)。朝から青空が広がり、気持ちのいい空気感に包まれた。近所の桜はやっと咲き始めたところだが、こんな日は気持ちよく撮れそうな気がして、ハンドタオルと多めのティッシュをバックパックに入れて井の頭公園へ向かった。今年の花粉アレルギーは正直きつい。
 軽快に自転車を走らせつつも、三鷹駅前を通過するころには早くも目が痒くなってくる。公園の駐輪場に到着すると今度はくしゃみが三連発。飛びまくる花粉は多そうだ。
 池の畔まで下りてくると、桜を眺めつつ闊歩している人達はわんさかいたが、これに対して開花の状態は全体でまだ七分。被写体としてはやや寂しい。ただ、桜以外の花々があちらこちらに顔を出し、公園はまさに春真っ盛りといった様相だ。
「絵を描いているところ、撮らせてもらっていいですかね」
「あはは、撮るほどの画じゃないよ」
 とはおっしゃったが、筆遣いを見れば相当のキャリアを積んでいることは一目瞭然。春のあたたかみを感じさせる素敵な画風だ。
 池を一周する間に十回以上も鼻をかみ、ちょっとヒリヒリしてきた。メンタムを忘れたのは大失敗。

本日の機材:ニコン D7000+タムロン SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD

街中撮影

 花粉を避けるため、引きこもりな毎日が続いている。そんなことで読書量の増加が半端ではない。現役時代と比べればおおよそ倍だ。好きな読書なので不満があるわけではないが、この頃では物語世界への没入傾向が著しく、今が現実か否か一瞬わからなくなることさえある。やはり適度に屋外へ出て新鮮な空気を吸い込まないと、前頭葉の働きが鈍くなるのだろう。

 今日はちょっとした用事があって立川まで行ってきた。駅周辺は一昔前の面影が微塵も感じられないほど大きな変貌を遂げている。特に北改札をぬけて、ヤマダ電機前の広場に立つと顕著に感じる。ビルの合間にモノレールが走ることにより、幾何学的な美しさが加味されたように思う。せっかく外出したので、暫し駅前で撮影を行うことにした。出かける際はたいがいカメラは持参している。
 久々の街中撮影は新鮮で、ファインダーを覗いているだけで次から次へとイマジネーションが湧いてきた。一時間弱はあっという間だった。

写真好きな中年男の独り言