
<楽に走る = ペースを落とす>
至極当たり前のようだが、実はこれだけでは楽に走れない。これを半年以上もかかってようやく理解できた。“ピッチ走法”なんてなものは、単純に歩幅を小さくして走ればいいくらいに考えていたから、恩恵などにあずかれるわけもない。
ピッチ走法には様々なメリットがある。
・歩幅が小さく、上下動が少ないので衝撃が軽減できる。
・筋肉や関節への負担が小さいから、ケガのリスクは低い。
・着地の衝撃も小さく、膝や足首には優しい。
等々と、まさに高齢者向け。ところが実際に走ってみると、確かに脚への負担は小さいようだが、すぐにハーハー、ゼーゼーと息が切れ、心臓や肺がわめきだす。それだけではない。疲れてくると脚が上がらなくなり、たびたび靴底を擦ってバランスを失いそうになる。ピッチを意識すればするほどこの傾向は強くなり厄介だ。上下動を意識して、躓かないようにすると、途端にハーハー、ゼーゼーが更に酷くなり、とてもじゃないが走り続けられない。一年半前、スロージョギングを始めたときも、この躓きが頻発し、結局続けることができなかった。
ではどうすれば、負担の少ないピッチ走法を堪能できるのか?
靴底を擦らないために上下動を多めにとるのではなく、踵をくるっと蹴り返すことを意識するのだ。こうすると上下動は小さなまま、躓きを防止できる。この時ポイントになるのが姿勢。上半身をスッと伸ばして胸を張り、腕の振りはやや高い位置で行うと、リズムに乗って、前へと足が出るようになり、それを意識して続けていければ、
「おお、楽々! これねぇ~」
と、妙に納得する。
ここ一か月ほど、どうも体調がすっきりしない。もしやフレイル?! などと、ビビることも屡々だ。とにかく疲れが微妙に抜けないのだ。ただ、あくまで軽度で、なにか行動起こす際の足かせまでには至ってない。いずれにしても改善したいので、まずは期間を決めて断酒をしようと考えている。大なり小なりアルコールは体に負担をかけるもの。五十年以上続いている晩酌によって、私の内臓はかなりなダメージを食らっている筈だ。ただ健康診断の数値を見ると、まだ釈迦ってないぎりぎりのところだから、断酒を行えばな内臓の機能が少しずつ蘇り、それを自覚できればベリーハッピー!ってなところか。
まっ、とりあえず二週間。やってみましょう。