
晩酌を二週間やめてみた。胃腸を労わるためである。悲しいかな、加齢とともに内臓も疲れてきたのだろう、冷たいビールが美味しく感じるこの頃では、ついついもう一杯が日常化し、気がつけば厚労省のガイドラインの倍ほどのアルコール量を摂取しているありさま。腸の不快感も頻発、てこ入れの必要性を感じていた。
さて、二週間の断酒という、我が人生初となる健康的トライは、短期間だったにもかかわらず、効果なるものが体感できた。不安定だった大便の状態が一週間ほどで理想的な“硬さ”へと変わり、排便回数も朝食後の一回だけになり、肛門への負担がだいぶ減った。痔持ちの私にとってこれは大きな成果である。痔の状態は、排便状況と密接な関係があって、下痢や硬い便が続くと、例外なく痔の悪化につながってしまう。
喉元過ぎれば熱さ忘るるタイプの私は、足取りも軽やかにデニーズOB会へと出かけて行ったのだ。
七月二日(水)。立川の居酒屋【おっ魚・おっとっと】へいつものメンバーが集まった。
「あれ、木代さん、酒が進まないじゃないですか」
「ちょっとセーブしてんのよ」
「ならいいけどさ。いつもすげー飲んでたから体調悪いのかと思って」
お気遣いありがとうございます。いやいや、体調は至極好調。ただ、せっかくアルコール抜きがうまく行ったから、後戻りしてしまうようなバカな飲み方はできないんだよね。ちゃんぽんなど滅相もない。ひたすらビールのみである。それにしても全員前期高齢者にもかかわらず、飲むは食べるは喋るはで、元気いっぱいだ☆