頭を抱える事態 その9

数値だけを見ると、コロナ禍は穏やかだが収束しつつあるように思えてしまう。
しかし世論の大半は、
・ここで気を緩めてはならない。
・緊急事態宣言の解除は時期尚早。
・GoToキャンペーンの再開は論外。もし実施したなら現況悪化の再来になることは間違いない。
等々が挙っている。
しかし、コロナ禍の影響をモロに被っている業種業態の方々には、この世論、かなり手厳しい。

最近は週に1度程になってしまったが、昼食で利用する店が飛田給にある。「居酒屋・膳と宴」という屋号で、名のごとく居酒屋なのだが、11時から14時の間だけランチを提供する。

目玉は日替わりのワンコインランチ。たったの500円で、主菜、みそ汁、小鉢、ミニサラダが並ぶのだから嬉しくなる。ところがここも飲食店の例にもれず、コロナ禍で経営状態がかなり厳しくなっているとのことなのだ。満席なら50名以上は収容できる広さがあるのに、ランチピーク中の13時頃に行っても店内はガラガラ。いつも私以外に10名程度の客しか入っていない。しかも、アルコールの提供が20時までと決められたので、夜の利用客が激減。ついには営業時間を11時~23時から11時~17時半へと時間短縮。最も儲かる本業の居酒屋タイムを止めざるを得ない状況にまで追い詰められているようだ。
しかしこの店は微力だが頑張っていると思った。
ワンコインランチは安くて旨くて助かっているが、バリエーションが少なく、やや飽きを感じていた。ところがこの逆境の中、次々に新しい日替わりメニューを提供するようになったのだ。
どれほどの効果が期待できるかは別として、現況に対してただ黙って指を加えているだけではないことは確かであり、心情的に応援したくなる。


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