50歳となった女房の誕生日を、娘夫婦といっしょに祝った。家族の誕生日会は恒例である。
今回は三鷹駅北口、TSUTAYA隣の地下1階『とれたて食堂』を利用した。メニューはどれも美味しくリーズナブルで、店内の雰囲気、スタッフの対応共々◎のイタリアンレストランだ。
特にピザチーズがしっかりした濃い味わいで、クリーミー且つふくよかな食感はちょっと癖になりそうである。
ワインのラインナップも多く、好きな人には絶対うけるはず。
2008年秋。バラク・オバマが第44代アメリカ合衆国大統領選に勝利したその時、ちょうどドゥカティのミーティングへ参加する為に、遙々イタリアのミラノへ来ていた。同業者仲間とホテルのTVの前に陣取り、これで歴史が変るかも?!と大いに盛り上がったことが懐かしい。
海外へ出掛けて印象に残るポイントは皆それぞれだろうが、食べ物はその最たるもののひとつに違いない。
食べ物の好き嫌いは殆どないが、唯一パクチー系だけは苦手としていて、タイへ旅した際に青さと臭さ満載のスープを出された時は、完全にギブアップした。
それと、味そのものではないが、香港のローカルな食堂街で、軒先に吊り下がる個体不明な無数の肉が目に入った時、途端に食欲が減退したことも印象に残っている。
その点、食に関してイタリア~ミラノは完璧だ。
日本人はもともとイタメシ好きだから、口に合わないわけがない。
到着した晩、宿泊ホテルのレストランでドゥカティジャパン主催の夕食会が行われ、イタリアンスタンダードと言うべきシンプルなフルコースをいただいた。
飲みやすいワインに始まり、メインの肉や魚は無論美味しかったが、何より驚いたのは前菜として出てきたリゾットだ。定番のチーズリゾットで、深みのある風味と滑らかな喉越しは、まじめにおかわりを頼もうとしたほどで、それまで<リゾット=おかゆ>程度の認識しかなかった私にとって正に驚きの発見であった。
翌日の昼食は、同室のYさんとミラノ中央駅に程近い大衆レストランでハウスワインとラザニアを食してみたが、これもさすが本場!と唸らせる味わい。いっしょにでてきたパンも実に香ばしく、これとワインだけで食は進んだ。
このミラノ行をきっかけに、お手製Peperoncinoの研究が加速したのだ。