第二の故郷

 年末撮影会以降、伊豆へは行ってない。ということは二カ月間のご無沙汰だ。
 伊豆は私にとって唯一無二の安らぎの場なので、しばらく訪れないと無性に恋しくなる。西海岸の風景が脳裏にちらつき始め、潮騒までも聞こえてきたら、これは間違いなく禁断症状であり、精神衛生上よろしくない状態に入ったサインといえよう。
 なぜこれほど伊豆の虜になったのか。
 これまで何度か述べてはきたが、<第二の故郷>とまでいえる強い認識に尽きると思う。それは生い立ちの中で育まれてきた、包まれるような優しい空気感であり、千本浜の堤防でも、松崎のなまこ壁通りでも、そして下田のペリーローでも、同様に感じられるものなのだ。
 
 写真はマーガレットラインから望む西伊豆の海岸である。


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