












初詣へ出かけたとき、
「ちょっと寄り道につきあってよ」
と女房を誘い、浅草寺から北千住、三ノ輪と、名所仏跡巡りをしてみたが、これが意外に面白かった。
二月六日(金)。一度は行ってみようと、初となる亀戸天神を訪れた。
目的は早咲きの梅。気温も三月上旬並みに上がるようで、朝から空気は爽やか。家に籠ってはいられない。念のためにダウンジャケットの下に薄手のフリースを着込んだが、三鷹駅に着くころには背中が汗ばんできた。ただ暖かさも週末には再び急降下のようだ。本日の機材は<α6000+16-50mm F3.5-5.6 OSS II>。
亀戸駅から北へ向かって商店街を歩いていくと、多くの飲食店が連なっていて、何気に覗いていたら腹が減ってきた。蔵前橋通りの手前に“西安麺”と看板が出た中華の店があったので入ってみた。スタッフは全員チャイニーズのようだ。とりあえずポスターで紹介されていた牛肉ビャンビャン麺が美味そうだったから、紹興酒といっしょに注文した。西安麺はビャンビャン麺とも言い、麺の幅が2~3cmもある、もちもち感満点の平打ち麺だ。辛さも選べるので“小”にした。ラー油ギラギラのスープがおどおどしかったが、口に含めば意外やスッキリとしていて喉越しもよく、癖になりそうな味わいだ。
ほろ酔い加減で足を踏み入れた亀戸天神。梅の開花は八分といったところ。そのほかにロウバイやスイセンもきれいに開花している。まだ早いが、藤棚がたくさん設置されているので、桜の終わるころから眩い薄紫が楽しめることだろう。
さて、目当ては亀戸天神だったが、春を思わせる陽気が歩を軽くし、スカイツリーの巨大な姿に誘われて、押上方面へと向かってみた。距離的に考えても、亀戸、錦糸町、浅草は、ひとまとめにできる徒歩圏である。
青空に映えるスカイツリーの輝きも美しいが、隅田川テラスをのんびりと歩く楽しさは、今日一番だった。駒形橋を渡り、階段を下って遊歩道に出ると、ベンチでスマホを覗く若い女性、読書中のご婦人、はたまたジョギングに勤しむ青年、二匹の犬を連れて散歩中の年配夫婦と、平和を絵にかいたようなシーンが続き、水辺ならではの空気感と相まって、ほのぼのとした気分に浸れるのだ。