十年ぶりの江の島

 α7ⅢとVario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSSのコンビは軽くて軽快だ。もっと色々なシチュエーションへ持ち出したくなり、今度は十年ぶりとなる江の島へ出かけてみた。重量級のニコンD2Hをぶら下げ、ひたすら被写体を求めて歩き回ったあの日が昨日のように思い出される。

 二月二日(月)。今回はPOLOで出かけたが、江の島の周囲に点在する駐車場はどこも料金が割高だ。一級観光地であるが故、致し方ないのだろう。しかし少しでも安く上げたいのは人情。このような時は、駐車場予約サイト“特P”がおすすめだ。サイトを開くと、小田急線の片瀬海岸駅から徒歩で二分という好立地でありながら、十二時間440円という格安な情報が載っていた。島内の駐車場はどこでも一時間400円なので、今回のように十四時から十八時まで四時間も利用すれば1,600円の出費になってしまう。

 弁天橋を進み鳥居が見えてくると、いるいる、うじゃうじゃと。平日なのに驚くほどの活況だ。大半が若い人たちで、特にカップルが目立つ。それと、中国人観光客は本当に減っているのか?と疑いたくなるほど、チャイニーズトークが飛び交っている。
 最も混雑する仲見世を通過しても、人いきれは収まらない。シーキャンドルを中心に、時計回りで稚児ヶ淵を目指した。
 撮影ポイントを見つけようと集中するが、あまりの混雑ように気が散る。階段の途中でいざ撮ろうとすれば、濁流の如く次から次へと歩行者がやってくるので、ぎりぎりまで端によって、手すりに密着しながらカメラを構えなければならない。見晴亭へ下る階段は人気の撮影ポイントなので、立ち止まってスマホを構える女の子が多大勢いて、しかもそのモデルになる友達も階段の途中でポーズをとるから、先へ進むのにも一苦労だ。やっとの思いで稚児ヶ淵まで下ってくると、広々とした海原が目に飛び込み、一息抜けた気分である。遊歩道の端に腰かけ、暫しの休憩を取った。ここまで来るには急な階段をずいぶんと降りてきたので、戻ることを考えると気が重い。右膝のトラブルは治癒することがないのだ。

 鳥居まで戻ってくると、さすがに疲れた。有名飲食店“とびっちょ”の真裏にある喫茶店で一服。ホットコーヒーが体に染み渡る。
 店を出ると、辺りは早くも夜のとばりが落ち始めていた。気温も急降下である。防波堤へ出ると、きれいな夕日が広がっていた。西に向かって歩いていくと、かわいらしい女子高生二人が、夕日をバックに自撮りをしている。二人ともにこにこしてとても楽しそうだ。
 あっという間に陽が落ちてきたので、腕時計を見ると十八時前を指していた。
 弁天橋の途中から振り返ると、夕日とアイランドスパのネオンが相まって幻想的なムードを醸し出している。こんなところがカップル受けするのだろうか。
 
 さて、α7Ⅲにもだいぶ慣れてきた分、操作上での不満点も見えてきた。
 構えるたびに行う操作に露出補正があるが、上部にある露出補正ダイヤルを「±0」にしておかないと、前方ダイヤルへ割り振った分の露出補正機能が効かなくなること。メーカーとしては上部ダイヤルをメインとして行うように設計したのだろうが、これオンリーでは、とてもじゃないが使いづらい。
 それと、お世辞にも見やすいとは言えない電子ファインダー(EVF)。下位モデルのα6000とまるで変わらないのだ。一応フルサイズという上級モデルなので、その辺のところは考えて設計して欲しかった。


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