長生きくらべのできる相手

 自宅玄関前の彼岸花が今年も健気に開花、その美しい姿を披露してくれた。
 植物の持つ生命力ってのは、飛びっ切りのものだ。もしも地球が最終章に陥ったなら、最後の最後まで生き続けるのは恐らく植物だ。“大賀ハス”のトピックスを鑑みれば如実である。二千年前のハスの実が発芽、そして見事に開花したなんて、すでに驚きを越えてロマンチックが大爆発。

 彼岸花の球根の寿命は十年から二十年と言われているが、うまく分球が進めばそれを越えて毎年目を楽しませてくれる。
 ふと可笑しなことを考えた。私と玄関前の彼岸花は、どちらが先に息絶えるだろうかと…
 長生きくらべのできる相手だと認識すれば、友人のように思えてくるから笑える。
 彼岸花は寿命が近づくと、球根の活力低下が起き、その結果、花が小さくなる、色が薄くなる、咲かない年が出てくる、などの変化が表れるようだ。ただ、似たような症状でも、日照不足、過湿、根詰まりなどが続くことによって起きる“疲弊”が原因になることもあり、こんなところは人間となんら変わらない。
 ここまで考えが及んでくると、翌年の開花に興味が向く。地下でスタンバる“球根くん”は、果たして元気にやっているだろうか、はたまたどこかの飼い犬が球根の真上でおしっこを振りまき、困ってないだろうかと、妙な心配をするようになるのでは…


「長生きくらべのできる相手」への2件のフィードバック

  1. 巾着田のヒガンバナ群生地。親友のお母様が好きだった場所。日和田山の登山とセットで行くようになった。自分の母にヒガンバナのきれいなところがあるよ!と話した。母は、幼い時(6歳)に亡くした自分の母の葬式の日に、彼岸花が庭に咲いていたことを思い出すから嫌いだという。それ以来、ヒガンバナを見ることを避けるようになった。色々な想いが花にはありますね。

    1. 人生の波瀾万丈は人それぞれ。おなじ彼岸花を見ても、ストレートに美しいと感じる人がいれば、過去の辛い思い出が重なって、目を背けてしまう人もいる…
      あなたのおっしゃる通り、花ってものには、人それぞれの想いがあるんですね。
      胸に染み入るコメントをいただき、ありがとうございます。
      巾着田と日和田山の登山セット、私も行ってみたくなりました☆

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