DXか、FXか、

撮像素子サイズ

デジイチにとって心臓部とも言える撮像素子。よってその受光面積は高画質を求める諸氏達にとって大いに気になるところだろう。フルサイズとAPS-C、ニコンファンだったらFXとDX。これらの立ち位置については幾度となく物議が繰り返されているが、いまだかつて結論が出たためしはない。
YaHoo知恵袋など、ネット上のQ&Aコーナーを見ると「デジイチを購入したいが、フルサイズとAPS-Cとではどちらがいいのか、メリット、デメリットを教えてください」等々の質問を良く見かけるが、これの返答も決まってどこからかコピーしてきてそのまま貼り付けた内容ばかりで、的外れ感は否めない。

「A4やA3までならDXで充分。但しポスターサイズまで伸ばすのであればFXが必要」

⇒ プロの仕事でもないのに、ポスターサイズまで伸ばす素人がどれだけいるか?!
はたまた一般的なプリントサイズまでならDXで充分ということは、FXの立ち位置は何処に…

「フルサイズはレンズも大きく重くなるので、スナップなどではDXの方が負担も軽く有利」

⇒ ミラーレスとD4の比較なら頷けるが、D7200とD750ではどれほどの差があるのか?!

「ボケ味は圧倒的にフルサイズがきれい」

⇒ 撮る写真の殆どにボケ味を使うのだったらそうかもしれないが…

「フルサイズはファイルサイズが大きくなるので、レタッチに使うPCもハイスペックが必要になってくる」

⇒ Windows7 64ビット、Intel Core2、メモリー4ギガで必要充分。

「フルサイズの能力を引き出すには、最新式のレンズが必要」

⇒ フルサイズの能力を引き出した写真とは一体どの様な画なのか?!

難癖を付けているわけではない。もともと正解が存在しないのだ。
FXもDXも近年の基本性能は極めて高く、スペックで較べられる次元はとうに過去のもの。どちらかを選ぶ要素は、“拘り”と“ステータス”だけと言ってよく、予算があるなら素直にFXを買えばいいし、無理のできない方々は、お金を貯めてもう一度検討すればいいだけだ。
とにかくどちらにしようかと一度でも考えたことがある方なら、上位機種を選ぶのが常道。
単に予算の問題だけでDXを選んだならば、恐らくカメラへの愛着心は湧かないだろう。

以上、全て自分に言い聞かせたことです。

D100 ついにトラブルが!

Nikon D100

年末の撮影旅行中、突然調子の悪くなったニコンD100。
ロートルモデルと言えども長く使ってきた愛機だけに、多少なりともショックは隠せない。
これまでトラブルらしきトラブルは一度も出たことがないから尚更の話である。
症状の流れとしては、

1)Sモードなのにピントマークが出ずシャッターが降りなくなった。
2)試しにCモードへ切り替えると普通にシャッターが降りた。
3)再度Sモードへ戻しシャッター半押しをすると、オートフォーカスが生き返りシャッターも降りた。
4)しかし、直ったと思った次の瞬間、今度はErr表示が出た。
5) 何気にシャッターを押したら、やや鈍い音がして、直って?しまった。

と、こんな感じである。
よってニコン新宿SCへ持ち込む前に、一度しっかりとバッテリーをフル充電させた上で、再度作動確認を行なってみることにした。
装着レンズとの相性も考えられたので、先ずはSIGMA17-70㎜を装着。5~6枚撮ってみたが何ら問題なし。続いてトラブル発生時に装着していたNikkor18-200㎜に付け替えたが、全く快調そのもの。旅行から戻って7回、延50枚を撮っても普通に使えるのだ。だとしたらあの症状は一体何だったのか。
カメラも機械。やはり使っていないと調子が悪くなるのか。
ところでこのD100。有効画素数610万画素と今では心細いレベルのスペックだが、web上への掲載だったら何ら問題はなく、寧ろ自然で神経質過ぎない画は最先端機種がはき出す超高画質画像に負けていない。
4GBのCFを入れておけばRAWで400枚以上も撮れるし、レタッチ作業も中級レベルのPCでスムーズに行える。
もちろんフルサイズ・オーバー2000万画素は大いに魅力的だが、発売から10年以上も経過したモデルでも、操作の勘所と適正なデジタル現像さえ押さえておけば、びっくりするような見栄えの良い作品を生み出すことができるのだ。

シャッターが降りるかどうかの作動確認だけではつまらないので、二階の部屋の中でちょっと遊んでみた。
長時間露光では盛大なノイズに見舞われたが、このD100を駆使して様々な撮り方にトライしていた昔をふと思い出してしまった。

「ありゃ、またErrがでたぞ」

機械は自然に直らない、、、か。
次期メイン機はDX、はたまたFX。
また悶々とした日が続くのであろう。

胃カメラ 再び!

youwakai

1月12日(火)。昨年の11月に行なった健康診断の結果、2年連続となる胃のポリープを指摘され、先ほど武蔵野陽和会病院で内視鏡検査を受けてきた。
さすがに3度目ともなると、緊張感、恐怖感共々だいぶ薄れ、気分的には余裕すら出てきたので、今回は鎮静剤であるドルミカム注射をキャンセルした。
しかし、意識がはっきりした状態でマウスピースをくわえたとき、さすがに体が強ばってくるのを覚えた。
それはそうと、今回は麻酔スプレーであるキシロカインの効き目が思わしくなく、内視鏡挿入の直前になって不安が広がった。とにかく喉が麻痺する感覚が浅いのだ。
3度目の担当である女医さんは、そんな自分の気持ちを察するはずもなく、淡々と説明を進めていったが、鎮静剤もなく麻酔の効き目も悪い状況下、この黒いホースを喉へ突っ込んだらどれほどのものだろうと、緊迫感が走った。

「はい、ちょっと苦しいかもしれませんよ」

―  おえっ!

きた===!
これまでに味わったことのない苦しさだ。ホースが喉をかすめるリアルな感触が伝わり、断続的に“おえっ”が襲ってくる。やはり麻酔の効き目が足りないのか。
しかしそのままカメラが胃まで進むと、次第に苦しさは和らいできた。時間と共に麻酔の効き目が上がってきたのか、はたまた慣れてきたのか、何れも定かでないが、モニターを観察する余裕が出てきたことは確かである。

「これですねポリープは。良性ですね」

先回見たものより小ぶりだ。

「カメラを上に向けます」

緩んだと指摘された噴門か。

「食道と胃の境がはっきり出ていますね。全く問題ないです」

なるほど。くっきりとピンクっぽい線が出ている。だとすると、噴門に多少の緩みがあっても逆流性食道炎の心配は無用ということか。

「十二指腸へ入ります。凄くきれいですね、ここも問題なさそうですね」

胃から十二指腸へ移ると壁面は“ひだひだ”に変る。色艶も健康そうだし、素人が見ても危なそうなものは見当たらない。

「はい、ここが胆汁や膵液の出るところです。ここもOK!」

胆汁や膵液ってのは十二指腸へ出るのだ。自分の体なのに知らないことだらけである。
この後もう一度胃の隅々をチェックして内視鏡検査は無事終了した。
苦しみのスタートで、どうなることかと不安だったが、終わってみれば女医さんの手さばきは鮮やかそのものだ。

「次回からバリウム検査はキャンセルして下さい。間違いなくこのポリープは毎回写って再検査になりますよ」
「やはりそうですか」
「健康保険が利きますから、年に一度はこうして内視鏡で診ていきましょう」

先回の内視鏡検査でポリープを確認したが、それは見ただけで判断できる良性だったので摘出は行なわなかった。しかしそのまま残っていれば毎度バリウム検査でひっかかるのは必至。この疑問を検査の前に女医さんへ伝えておいたのだ。
結果良好!
これで胃の総合健康管理の流れが見えてきた。

またまた続きです☆