変わらぬもの

いせや公園店

 先日、吉祥寺のいせやで、旧職場の同僚とひと時を楽しんだ。互いに歳をとったので、どうしても健康の話題が出がちだったが、今のところ二人とも大きな病とは無縁の生活にあり、こうして度々焼き鳥を頬張り、酒を酌み交わしている。
 酒はNG、好物を食するにも制限あり、足腰に問題が出てきて山歩きもままならない、そして気がついたら病院通いに毎日の服薬……
 想像するだけで気分はどん底だ。
 いせやの焼き鳥はとてもジューシーで、舌に馴染んだタレの味はこの上ない。これに冷たい生ビールがくっつけば鬼に金棒。会話が弾めばまさに至極の時である。
 地元なので、いせやは学生時代からよく利用しているが、リニューアルを経ても変わらない雰囲気がとてもGoo。旧店舗は“THE昭和”といった趣に溢れていたが、新店舗はその雰囲気を残そうとした意図が見られて拍手拍手。大昔の話だが、元々いせやは精肉店としてスタートしており、今でも本店の西側には精肉工場を有している。だから肉は新鮮で美味しく、且つ安い。大ぶりな焼き鳥を四~五本食し、生ビールをグビグビッとやって千円とは泣かせるお値段。コロナが来ようと何が来ようと、リピーターが増えていくのは頷けるところだ。


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