楽しみの場が…

 足繁く通う“BOOKOFF武蔵境連雀通り店”。先日昼過ぎに行ってみると、店内の様子がおかしい。本棚に隙間が多く、明らかに在庫が激減している。更に周囲を見回すと、お知らせのポスターに目が留まった。
 【アパレル店舗としてリニュアルオープン! 在庫一掃セール中!】
 おいおい、もう本は置かないんだ。近くにいたスタッフに訊いてみると、
「そうなんです」
 と、ストレート。
 読書好きの私にとってここはオアシス。ずらりと並んだ本の背に視線を走らせ、まだ見ぬ一冊との出会いを求め物色するのは最高のひと時。これまでコンスタントに月二回は来店している。ここが駄目となれば、同じBOOKOFFだと吉祥寺か北烏山になるが、どちらも遠いし使い勝手もいいとは言い難い。楽しみってものは、まったくひょんなことから消え失せるものだ。
 となるとここは今回が最後になるので、在庫は少なくなってはいるが、じっくりと端から端まで見てみようと腰を据えた。
 一時間弱の奮闘の末にゲットしたのは、“瑠璃の雫・伊岡 瞬”、“海と月の迷路(上下)・大沢 在昌”の三冊。まだまだ探せばたくさんありそうだが、読みたいと思ったのはこれだけだった。レジへもっていき、本と一緒に期限中のクーポンも提示した。
「四十五円になります」
「はあっ?」
「営業が十六日までなんで、どれも80%引きなんです」
 三冊で四十五円とはただのようなもの。すぐにもう一度探し始めようかと思ったが、いくら安くても読みたくないものを買っても意味はない。やや後ろ髪をひかれたが、潔く引き上げることにした。

 今日は六時に起床し、リチャードの散歩を済ませてからは、ずっと“海と月の迷路”を読みふけている。神木隆之介が主演したTVドラマ『海に眠るダイヤモンド』を思い浮かべると、情景がより一層クリアになり、物語の世界観に深く入り込むことができる。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です