
「肝臓の数値が高い間は、ジョギングなどは控えてください」
そんなアドバイスをドクターKから受けていたので、ウォーキングも当分の間封印し、家でおとなしくしていた。もっとも体温が37℃近くあれば、歩こうという気分にはならない。ところがやっと一昨日あたりから熱が下がり始め、平熱までもう一歩となってくると、妙に体が軽く感じてきた。
「もう治ったのでは」
「一時間以内だったらウォーキングも大丈夫だろう」
などなど、身勝手な考えが沸き起こる。日赤での血液検査は数日後だというのに…
三週間ぶりのウォーキングだ。
歩き始めは膝まわりに力が入らず、妙な感覚が気になったが、玉川上水の側道あたりからスッスッっと自然に脚が出て、いつものリズムが戻ってきた。出発してから三十分もすると、背中にうっすらと汗をかき、とても気分がいい。
ちょっと期待していたのだ。
一年半前から日課としてウォーキングを続けてきたので、この普段のサイクルに戻せば、体調もよくなるのではと…
検温は朝昼晩と一日三回行っている。ウォーキング再開翌日は、一日を通して平熱まで下がった。気をよくして次の日もまた次の日も軽いペースで歩き続けた。ところが昨日の昼から再び微妙な体温へと戻ってしまったのだ。ウォーキングは勇み足?!
まったくもってイライラする。