膝の具合 Part 6

 話は昨年の夏。
 雨が降らない限り毎日のウォーク&ジョグを休むことはなかったが、日に日に上昇する気温はいやおうなしに体力を奪い、気持ちは徐々に萎え始めていた。

 私は生まれつきの汗っかき。こんな季節は歩きだすとすぐに汗が噴き出る。だからウォーク&ジョグ前には必ず500mlの水を飲むことにしている。帰宅してずぶ濡れになったTシャツを脱げば、乾いている部分は見当たらず、力任せに絞れば勢い良く汗が床へと滴るほど。もし水分補給をせずに走り出したら、冗談抜きで脱水症状に陥るだろう。
 陽が落ちても焼け石のようになった路面はいつまでも熱を発し続け、体力を回復させる最良の方法である睡眠をしっかりとるのも難しい状況だ。
 ある日のこと。
 浄水場の正門からジョギングにチェンジ、六中~三鷹通り~都営住宅と抜け、GAKKEN保育園の角を曲がったところでいつものようにウォーキングに戻すと、突然息苦しさと脱力感を覚え、足も思うように前へ踏み出せず、立ち止まって大きく深呼吸を繰り返しながら回復を待つなんてことがあった。軽い熱中症もしくは脱水症だったかもしれない。当然ウォーク&ジョグは日中を避け、陽が落ちてから行っているが、体が夏の気温に慣れるまでは、毎度1.5Km以上キープしていたジョギングを中止にし、ウォーキングオンリーに変更した。


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