十二月十五日(木)。先月亡くなった勤務先社長・大坪政俊さんの社葬が執り行われた。
いつも笑顔を絶やさず、周囲を和ませてきた大坪社長は、正真正銘の人気者だった。そんな彼と最後のお別れをしたいと、二百人を超える弔問客が訪れ、会場であるハーレーダビッドソン三鷹の店内は、初冬にもかかわらず熱気に包まれた。
大坪社長には公私共々大変お世話になり、胸中は感謝の念でいっぱいだ。こんな思いを抱いているのはなにも親族やスタッフ達だけではなく、多数駆けつけてくれたお客さんも同様ではなかろうか。私が初めて店長をやらせてもらった吉祥寺店時代の常連客及び旧スタッフが、なんと二十名近くも足を運んでくれた事実が物語る。遥か昔、三十四年も前のモト・ギャルソンを飾った面々である。これも大坪社長の魅力あふれる求心力あってこそである。
あたかもあの頃に戻ったような会話に花が咲き、とても懐かしくてうれしくて、久々に心弾む時間を楽しませてもらった。
私がモトギャルソンでハーレーに乗ることになったのはもちろん木代さんがいらしたからですが、モトギャルソンというお店の雰囲気(ポリシー)を作られたのが社長の創業時からの意志によるものだったと改めて知る機会になりました。(だから魅かれたんだと)
また、私が大好きな「トヨタ2000GT」のレースをやっていらしたあのレーサー大坪さんの弟さんだったとは!驚きです。もっとお話ししておけばよかったなあ。
ちなみに私はカーグラフィックを創刊号から読んでいました。
80年代。スポーツバイク好きの誰もが観たと思われる映画に草刈正雄主演の『汚れた英雄』がありますが、それに匹敵するほど人気のあったレーシングライダーのドキュメンタリー映画に『プライド・ワン』がありました。
なんと制作総監督を務めたのが、その社長のお兄さんなのです☆