今年もモッコウバラが終わると、バトンを渡されたようにダンスパーティーが開花し始めた。可憐な色合いは何度見ても飽くことはなく、おまけにアジサイの仲間だけあって、雨が落ち花弁や葉に水滴が躍れば、その輝きは倍増する。それともう一つ。ダンスパーティーと同タイミングで開花が始まるのがドクダミだ。濃い緑の葉に真っ白な総苞片、そして中心には黄色で無数の小さな花弁が咲き誇り、その強大な生命力は、瞬く間に我が家の庭を占領してしまう。
初夏の花が咲き始めると、ちょうど衣替えだ。日中が25℃にもなれば長袖のパジャマでは寝苦しく、コットンの半袖Tシャツにタオル地のトランクスで爆睡間違いなし。自転車通勤の装いも短パンに代わり、ペダリングも爽快。
同じ季節の変わり目でも、秋から冬へと比べると、春から夏では感受性がキリキリと高まり、気持ちも体もプラス思考となって活動的になる。
「明日、雨さえ降らなきゃ岩尾根登るか」
朝寝坊したのに、「行っちゃえ!これから箱根だ」
と、こんなノリが始まるのだ。