耐用年数

二カ月間近く咳が止まらず、しかも治る気配も見えてこないので、これは一度医者に診てもらう必要があると判断した。
思い起こせばちょうど2年前。夜も眠れないほどの連続する咳に苦しみ、掛かり付けの“じょういち医院”へ駆けつけると、即座に“喘息”と診断され大ショック。目の下にクマをつくってゼイゼイヒューヒュー、そして発作が起こらないように常時吸入剤を携行するというのが喘息持ちの印象であり、いくら強い咳が連発したにせよ、その喘息とは根本的に違うのではと先生に言い寄ってみたが、“これも喘息!”と一蹴された。
その時と較べれば咳自体は軽く重篤な感じはしないが、忘れかけた頃にぶり返すという、やたらとしつこく慢性的な症状には辛いものがあり、一日でも早く治さなければと只今格闘中だ。
処方された薬は咳止めに【フスコデ配合錠】、そして喘息のことも考慮したか、気管支拡張剤の【テオフィリン徐放U錠】の二種類である。以前にも服用したことのある馴染みの薬だが、今回はやたらと副作用が出て、四六時中ボーッとするのがいただけない。症状に対しては良く効いているので文句はないが、仕事や車の運転には結構気を遣うレベルなのが気にかかる。
私の場合、こうして何かしらの体調不良が始まると、決まって後からひとつふたつとトラブルが重なっていく。
今回のもう一つは重い“寝ちがい”だ。若い頃だったら精々3~4日もすれば快方へ向かったものだが、最近では加齢のせいか、2週間経ってもスッキリと治らないことが多く、おまけに痛みは首だけに留まらず頭痛まで起こってくるから憂鬱だ。
こうした悪い展開は、恐らく老化による体各部の強度低下が少なからず影響しているのではないかと思う。
昨年年末にやられた酷い腰痛が未だにすっきりしないのも、また、左膝の鈍痛が日常化してしまったのも、部品としての耐用年数が近づきつつある証拠に他ならない。
冒険心は忘れたくないが、これからは無理のない行動計画が全てに対してのポイントになるのだ。


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