Nikon1 V2について少々…
3年前にニコン製ミラーレスが発売された当初は、それほど興味を惹かれる対象ではなかったが、撮影の殆どがスナップとアウトドアになりつつある昨今では、軽さと携帯性はとても重要な選択ポイントになってきた。この条件を満たして上で、要求する最低限のカメラ性能を考えると、自然に視線はNikon1へと向いてしまうのだ。
EVF(電子ビューファインダー)装備、しっかりとしたホールド感、ダイヤル/ボタン類の使い易さ、そして好みのデザイン。
選定要素はずばりV2を指していて、購入時の迷いは全く無かったと言っていい。
以前、ヨドバシカメラの店頭で2~3度ほど触ったことはあったが、実際に箱から出して手にとってみると、ビックリすることにその重量感はCoolPix S8200とさほど変らない。更にレンズを装着しても、ホールド性の良いグリップのおかげで重量らしき重量は殆ど感じられないのだ。
半日以上歩き回る街中スナップでは、本当にありがたい“性能”になるはずだ。
先日の鎌倉スナップでも、最後まで撮影の意欲を持続できたのは、荷物としての負担が小さいことに他ならない。
V2の撮像素子は1インチサイズのCXフォーマットである。その横幅は13.2mm。これは昨今のコンデジに採用されている1/2.3型(横幅:6.2mm)の2倍とかなり余裕があるが、一般的なデジイチのAPS-Cサイズ(横幅:23mm)と比較すれば約半分と少々心細く、画質に対しては過大な期待を持たない方が賢明だ。
試し撮りはまだ鎌倉スナップ1回だけなので、今時点でのコメントは難しいが、さすがに一素子が小さいが為、高感度は苦手と判断していいかもしれない。
ISOも400程度ならば、見られるレベルを保持できるが、ISO800まで上げてしまうと、徐々に色ノイズ(偽色)が気になり始める。
何だかんだ言っても、V2はNikonミラーレスのフラッグシップ的存在。よってこの立ち位置を考えれば、もう少々手を入れても良かったのではないだろうか。
この他はやはり鈍い読み込みスピードに尽きる。バッファメモリーの増設が簡単安価にできれば問題はないが、現実は無理な話なので、更に高速なSDカードでも手に入れてあんばいを見ようかと思っている。但この方法、機種によってはずいぶんと改善されることがあるようだ。
今後はSituationを変えつつ試し撮りを続け、操作をマスターすると共に、様々な角度からレポートを行いたいと思っている。