撃破!鼻過敏症・結論

col09_box01_img01ついにアレルケアの服用も1年が経過した。これだけの期間を投じれば、個人の感想と言えども実際の効き目やその他諸々、参考にしていただける内容を述べられそうだ。

小学生の頃、鼻や喉がデリケートだった私は、調子が悪いときなど、空を見上げただけでくしゃみが連発し、溢れ出る鼻水をすすりながら、ずいぶんと気恥ずかしい思いをしたものだ。
ところが高校へ進学する頃になると症状は穏やかになり、デリケートさに変わりはなかったが、悩むほどの症状は起こらなかった。
それから長い月日が流れ、一時は鼻炎を忘れた時期もあった。
ところが、50歳を超えた辺りから再びあのデリケートな鼻腔が戻ってきたのである。

空気が乾燥してくると、鼻の穴から2cmほど入った辺りに、軽い痛みを伴う違和感が出始める。徐々にそこは鋭敏になっていき、刺激に対してはそれがいかに小さくとも、連発するくしゃみを誘発するのだ。
更に酷い時には、呼吸する空気の流れにさえ反応するから厄介だ。
11月も半ばに入ると、耳鼻科医から処方される薬なしでは仕事に支障をきたしてくるので、12月から3月上旬までの連続服用は、5年ほど前からの定例になっている。
しかし、通院の煩わしさや副作用を考えると、ほかに何か良い策はないものかと、常々考えていたことは言うまでもない。
そんな中、webサイトで目に止まったのが乳酸菌の効能である。
それまで乳酸菌と聞くと、単に“お腹にいい”程度の知識しかなかったが、調べれば、お腹の調子が良くなると体全体の健康に繋がることが分かり、更に乳酸菌はアレルギーを起こす物質に対して、腸からの吸収をブロックする働きがあることも判明した。
乳酸菌関連の商品は星の数ほどあったが、アレルギー改善を全面的にアピールしていたのがカルピスのアレルケアで、その効能は悩む症状に最も適していると判断、購入となったのだ。

服用を始めて2週間程すると、便通が改善された。これこそ乳酸菌のお家芸だろう。
便の形が整い、トイレの時間も短縮した。しかし同様な効果は以前服用していた“新ビオフェルミン”でも得られるので、とにかくアレルケアに求めるものは慢性鼻炎の軽減につきた。

服用を始めて1ヶ月、僅かだが“変化”らしきものが現れる。
毎年11月の声を聞くと、鼻の調子が下降線となり、カレンダーを眺めては病院へ出かける日を考え始めるのだが、例年とは様子が少々異なり、なんとなく薬に頼らなくても我慢できそうな感じなのだ。
間違いなく鼻腔は乾燥してきたし、デリケートさも増しているのだが、気が付くと連発する鼻水・くしゃみは一日に精々1~2回ほどで済んでいる。
但、この時点での結論は避けたかったので、その後も慎重に経過を見ることにした。

本来なら不調のピークを迎える12月半ば。
相変わらず鼻水とくしゃみが止まることはなかったが、やはり病院へ駆け込むほどの辛さがない。
ここまでくると“効果”と断定しても良さそうな雰囲気になってくる。薬の副作用と通院の手間から逃れられたのは嬉しい結果であり、このまま服用を続ければ更に症状が軽くなるのではと、若干だが希望も湧いてきた。

nyuusankin12月30日(火)~31日(水)は毎年恒例の年末撮影会があるのだが、鼻の調子がまあまあなので、気分も上向きになる。計画していた渓流を撮ろうと、車を天城の旧道へと走らせた。
山道の分岐にある橋の脇に車を停めて車外へ出てみると、意外や凄く気温が下がっていて、キリリと冷たい空気が一気に鼻腔を通過した。案の定、盛大なくしゃみが6連発!
一度でもこうなると溢れ出る鼻水は止まらない。こんな時の為に持ってきたハンドタオルが見る見るうちにびしょ濡れになっていく。
私の鼻にとってこれほど厳しい環境はなく、アレルケアの効果が“軽減”だけに留まっているレベルでは、歯が立たない状況だ。

さて、いきなり結論めいた話になるが、それから10ヶ月以上経った今でも、効果は軽減の域を脱していない。
もちろん何らかの作用があっての軽減なので、効果が「0」ということはないが、処方薬のように症状に対して劇的に効いてくるわけではないし、そして今後もこれ以上の改善は望めないように思われる。
この辺のニュアンスをご理解いただける諸氏には、アレルケアを試す価値は充分あるし、個人差によってはもっと大きな効果を得られるかもしれないのだ。
いずれにしても腸の健康は基本中の基本なので、サプリメントに限ることなく、日常生活に於て乳酸菌を積極的に摂ることは大いに推奨すべきことではなかろうか。

その後へ続く

人波・a-nation

味スタ

8月29日(土)~30日(日)の二日間。職場の目の前、味の素スタジアムでは、エイベックスグループが主催する“a-nation”が行なわれた。さすがに恒例のビッグイベントだけあって、雨模様にもかかわらず、集客一日5万人と、恐ろしい人波が静かな町“飛田給”を埋め尽くした。
飛田給駅前には、セブンイレブン、ローソン、ローソン100、スリーエフ、マクドナルド、オリジン弁当、庄や、バーミヤンと並んでいるが、どこも活況を博し、午後に飲み物と甘いパンでも買いに行こうと馴染みのローソン100へ寄ってみたら、レジにできた行列は店内を一周していた。
おにぎりやパン等は既にSold Out間近で、しょうがなく残りものを買うことにした

「お客さんいっぱいじゃない!儲かっちゃうね!」
「駄目っすよ、オーナーはいいかもしれないけど、俺たち従業員は関係ないっすもん」

とは、頑張り屋の店長。
まっ、確かにそうだ。

30日(日)の夕方に、弊社の常連さんであるタクシードライバーが来店したので聞いてみた。

「昨日は儲かったんじゃないですか?!」
「だめだめ、土曜はお客さん少なかったよ」

意外な答えである。

「お客に聞いたんだけどさ、何やら“ただ券”配ってたらしいよ」
「えっ、ほんとに?! そりゃ驚きだな~」

a-nationもそろそろ潮時か?!
調べれば出演者の半分以上は一度も見たことも聞いたこともないアーティストばかりで、一部の熱狂的なファン達によって成り立っている感は否めない。
但、買い物の不便さはあるとしても、コンサートやJリーグを行うたびに飛田給の街が活況を帯びることは嫌いではない。
人波は不思議と気分を高揚させ、マンネリ化した毎日に小さな抑揚をつけてくれる。
それに普段見ることのできない人種を観察できるのも、結構な楽しみなのだ。

調布市・小型機墜落事故

墜落事故

7月26日(日)。調布市で起きた小型飛行機墜落事故。警察の捜査が進むほどに、航空会社そして調布飛行場等々のずさんな運営管理が露わになるという、憤慨この上ない内部事情に世の中の厳しい目線が集まっている。

調布飛行場は職場の目と鼻の先にある。この日、ショールームでお客さんと談話していると、突如味の素スタジアムの東側に黒い煙が立ち上がり、その尋常でない様に、何らかの事故ではないかと直感した。

「あの煙、味スタの広場から上がってるぞ」
「カートがクラッシュか?!」

味パンダ広場ではフォーミュラバトルというカートスクールが定期的に開校されているので、最初はそこで何らかの事故が起きたと思ったのだ。
ところが数分も経たないうちに夥しい数の消防車が集結し始め、これはカートレベルなどではなく、明らかにもっと大規模な事故によるものだろうと、先ずは手元にあるPCでYaHooニュースを開いてみたのだ。
そこのトップに掲載されていたのが今回の惨事である。

墜落の原因は分からない。しかし、調布飛行場では禁止されている筈の遊覧飛行が、パイロットの訓練と称して日常茶飯事で行なわれていたこと、提出されていたフライトスケジュールでは必要としない多量の航空燃料を積んでいたこと、当該機を含め全ての保有機に対して慢性的な整備不足があったこと等々、〝果たして運営管理は存在したのか?!〟と疑ってしまうような、どす黒い要素が次々と明らかになってきたのだ。これはどうみても起こるべくして起きた【過失】と言わざるを得ない。

〝これまでなかったのだからこれからもない〟

もしもこんな身勝手きわまりない風潮があったとしたら、これは紛れもない犯罪だ。
日常生活の頭上を飛び交う航空機と道路を走る車とでは、危険を考える上での尺度があまりに異なる。道路にはガードレール、防護壁、更には民家との間に壁がある。一方、空へ向けては風雨を凌ぐだけの屋根しかなく、大きな質量へ対しての防御力はあまりにも小さい。

〝機械は壊れる〟

これ、真理。
私もオートバイ業界に30年近く従事している経験上、機械というものに対し、様々な角度から接し考えてきたつもりだが、世界で最も生産クオリティーが高いといわれるホンダのバイクでさえも、壊れる時は壊れるのだ。
だからこそ、日頃の車体管理が何より大切であり、壊れる前に先手を打てる環境作りこそが安全運行の基本になる。

事故後、プライベート飛行は禁止されたというが、今でも定期便運行は従来通りに行っている。
近隣住民の恐怖心と複雑な胸の内は十二分に分かるところであり、関係各所には〝機械は壊れる〟という考え方、そして眼下にはノーガードの市民生活があるとの現実を再度噛みしめていただき、真摯な運営管理の構築を心から願うものである。