タムロン SP 70-300mm in 城ヶ島

9月12日(水)。タムロンSP70-300mmの試写第2弾として、馴染みの城ヶ島へ行ってきた。
城ヶ島を含め、三浦半島は以前からよく足を運ぶ馴染みのエリアである。
横須賀や逗子など、都市化されたお洒落な街並みがあるかと思えば、広大な田園地帯から大海原を望めるという二面性がうまくバランスし合い、被写体は溢れんばかり。
だから訪れる度に何らかの発見があるのも楽しいところだ。
城ヶ島までは、自宅から環八、三京、横新、横横と進めば2時間で到着するが、この日は特に用事もなかったので、のんびりと一般道で行くことにした。
ナビの目的地に“城ケ島”を入力。井の頭通りへと出た。

実は今年の6月に車を買い替えた。十数年来の相棒だったBMW・E46をVolkswagen・POLOへとチェンジしたのだ。
我が家は女房と二人暮らしになって久しく、それほど大きい車は必要なかった。それに自動車税などの維持費も低く抑えたくて、年明けから何気に5ナンバー車を物色していたのだ。

「これ絶対かわいい! 赤が全然違う」

E46を購入した時は殆ど私の独断だったが、今回は女房の意見を100%呑んで自由に選んでもらった。その結果が現在の愛車“真っ赤なPOLO”である。あくまでも主観だが、国産のコンパクトカーには見られないまとまりの良いデザインは、正直なところ私も心を惹かれた。
先日、金峰山から三島まで回った際には、リッター当たり20kmという高燃費を示し、ガソリン価格が高騰する昨今、これは大きなメリットだと改めてニンマリ。総排気量は1200ccと小さいが、ターボが装着されているので、ここぞという時の加速に不満はない。
<よく走る!>
これがPOLOの第一印象だ。

到着したのは14時ちょい前。しかし空を仰げば怪しい雲が広がり、青空らしきものは見当たらない。早めに撮って引き返した方が無難な雰囲気である。
とは言っても、
<腹が減っては戦にならず>
ここに来たら食堂“しぶき亭”は外せない。漬けのマグロとイカが所狭しとのっているミックス丼は特におすすめ。これを毎度食するのも城ケ島に訪れる目的であり楽しみだ。

撮影前半は磯周辺で行った。灯台脇の池では蓮の花がきれいに開いていて、絞りを変えながら何枚か撮ってみた。
当然手持ち撮影だが、タムロンの手振れ補正であるVCは非常に強力な効き目を発揮するので、安心してシャッターを下ろせる。この確実性に関しては、Nikkorの初期型24-120mmに搭載されたVRの上をいく。
後半は港へと場を移した。
ここはいつ訪れても釣り人を多く見かけ賑やかである。失礼して何名かの方に魚籠の中身を見せてもらったが、殆どが空で、見ていてもかかる魚は小さいものばかり。
まっ、元来堤防釣りとはこんなものだし、このほのぼのとしたところがいいのだ。
私も子供の頃、沼津の灯台でこんな釣りを楽しんだものだ。海面の乱反射が切れた時に、大きな魚の姿がはっきりと見えるのだが、悲しいかな、掛かるのは10センチほどの小さなコチやベラばかりで、針を抜くとそのまま海へと戻した。
三枚におろせるほどの大物を持って帰りたいと、いつだって切に願っていたが、一度も叶うことはなかった。

せっかく城ヶ島まで行くのだと、一応SIGMAの12-24mmも持参してきたが、望遠タムロンの面白さにすっかりとその存在を忘れてしまったようだ。
300mm+VCがもたらす新鮮味溢れる世界は、当分の間、写道楽の中心になりそうである。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です