
五月三十一日(土)。第十回目となる【吉祥寺アロハフェス】が開催された。女房の所属するフラチーム“レアフ アーヒヒ”のお披露目を撮影するのは、私のミッションである。
持ち出したのは、めっきり出番の少なくなったニコンD600。暗いホールで照明の明かりだけという環境での撮影は、やはりフルサイズに限る。α6000などのAPS-Cだと、高コントラスト下での白飛びや、暗部ノイズが気になってくる場合があるからだ。D600+SIGMA24-105の組み合わせは、やや重量がかさんでしまうが、安心感には代えられない。
出かけようと家を出ると結構な雨ふり。該当する出演者には気の毒だが、今日は井の頭公園の野外ステージは使えないだろう。幸いなことに、レアフ アーヒヒの舞台はいつも武蔵野公会堂なのだ。
ホールへ入ろうと、右端のドアを押し開こうとしたら、
「うん?」
何やら張り紙が…
読んでみると、
撮影に関して、昨今、一部のカメラマンが営利目的等マナーを守らない撮影をしているという指摘がありました。今まで、撮影自由としておりましたが、ある程度の規制をさせていただきますのでご了承ください。
望遠レンズがついていないスマートフォン、ガラケーの撮影は今まで通り可能です。ただし、良識の範囲内、他の観客の迷惑になるような撮影はご遠慮ください。
それ以外、一眼レフ・デジタルカメラ、ビデオカメラ、望遠つきスマートフォン、自撮り棒、ドローンの使用は禁止させていただきます。
ハラウ(Hālau)の関係者は事前に申請をしていただいている方のみ撮影可能です。
ご理解ご協力お願いいたします。
とのこと。

せっかくカメラを準備してきたのにがっかり。とりあえず最前列の席に着き、ぐるりと振り返ってカメラを構えている人を探したが、やはり一人も見当たらない。あとで女房に聞いてみたら、本番直前まで知らなかったとのこと。しかたがないのでスマホを取り出した。
それにしても雨降りなのによく入っている。ほぼ満席だ。女房達の出番まで三十分ほど時間があったので、ひとまず他チームの踊りを鑑賞。振り付け、衣装、音楽等々、それぞれに工夫を凝らし、中にはかなりなレベルまで達しているところもあった。幸いなことに、レアフ アーヒヒも皆の息がよく合っていて、これまでになくリズムに乗っていたようだ。