11月27日(水)。年に一度の町内会(西一町会)バス旅行に夫婦で参加した。コロナ禍で3年間中止だったり、はたまた私的事情で参加できなかったりと、思い起こせば10年ぶりになる。今回の行き先は、鶴岡八幡宮並びに小町通り、長谷寺、鎌倉大仏、そして新江ノ島水族館と鎌倉三昧。この界隈は年に1~2度写真撮影で訪れているが、新江ノ島水族館は初めてなので楽しみだ。
集合出発は“いなげや武蔵野西久保店”8時。二人分の会費8,000円を支払い、国際興業の大型観光バスへと乗り込む。参加者数は30名なので、50人は優に収容可能な車内はずいぶんとゆとりがある。
若干一名の遅刻があり、10分遅れて出発。バスは井の頭通りから環八、第三京浜へと進んだ。
情けない話だが、加齢とともに頻尿が気になり始め、若い頃だったらこうしたバス旅行では大いにアルコール類を嗜んだものだが、今ではビールでも飲もうものなら瞬く間に尿意が発生し、それが高速道路の渋滞真っ只中となれば、冷や汗ものである。朝から水分は抑えめにし、休憩で停車すれば、尿意のあるなしにかかわらずトイレは済ますことにしている。最初の休憩で保土ヶ谷PAに寄ったときには、すでに結構な尿意が出ていて、すっきりするやらホッとするやら。
慢性渋滞のメッカである金沢街道を抜け、鶴岡八幡宮の駐車場へ到着。ここからは1時間の自由行動だ。
「どこいく?」
「小町通りがいいな」
「OK。とりあえずなんか食べようぜ」
さきほどガイドさんから昼食の説明があり、少々遅く13時過ぎになるとのこと。なにか口に入れないと持ちそうもない。
それにしても見渡す限り人、人、人。さすがの人気エリアである。通りに入って間もなくすると食欲をそそるいいにおいが漂ってきた。キョロキョロすると左手にコロッケ屋を発見。若い女性の売り子が満面の笑顔でアピールしている。
「コロッケ、ちょうどいいじゃない」
さっそくいろいろな種類のコロッケが並ぶショーケースをにらみつつ、
「あたしはメンチだな」
女房は“ばかうまメンチ”、私は“湘南鎌倉コロッケ”をチョイス。さっそく頬張ると、これがイケる。
「おいしい! ほかのも食べたいな」
「昼ごはん食べられなくなるよ」
鎌倉駅前からは若宮大路を回って戻ったが、1時間はあっという間だ。
その後長谷寺、鎌倉大仏と回り、昼食が終えると残すは新江ノ島水族館のみ。
海岸通りへ出ると白波が立つほどの強い風が吹き荒れていたが、江ノ島の先には富士山がくっきりと姿を見せ、ついつい湘南海岸の美しさに見入ってしまう。
到着するとガイドさんより集合時刻のアナウンスがあった。自由時間は1時間45分。
「カピパラが見たい」
なんでカピパラなのかわからないが、女房は興味があるようだ。
“えのすい”と言えば一番にクラゲが話題に上るが、磯を模した巨大な水槽も迫力があって見る価値大いにありだ。それと江ノ島をはじめ三浦半島の著名海岸を再現したコーナーも勉強になり興味をそそった。イルカのショーは最終回がぎりぎりで間に合い、豪快なジャンプでは思わず拍手が出た。水族館は老若男女問わず楽しめるところがいい。
そろそろバスへ戻ろうとお土産コーナーから表へ出ると、夕陽が相模湾をきれいに染め上げていた。