朝の散歩で町内を回ってくると、いたるところで梅の開花が見られ、春間近を予感させた。
季節を連想する植物は星の数ほどあるが、中でも梅はその代表格といっていいだろう。ランダムに伸びる葉のない枝に、くっきりとした色彩の花弁が付く様は、強い意志表示すら感じてしまうから不思議だ。
朝食を済ませ、リチャードに餌をやると、D600+SIGMA24-105をバックパックに入れ、自転車を漕ぎ出す。行先は小金井公園。
盛大な梅の開花は、途中のサイクリングロードでも見られた。
殆どの樹の下でスマホを向ける人がいるが、気持ちはわかる。これだけきれいに咲き誇っている脇をそのままスルーはできない。
見上げれば青空が広がり、梅とのコントラストが正に春。
向台小学校から左に折れ、鈴木街道を横断して小金井公園へ入る。
ここは井の頭公園と共に度々訪れるお気に入りの場所。何しろ敷地がとても広く、自転車で縦横無尽に走れるところが爽快だ。
梅の咲くエリアはちょうど公園の中央に位置する。車で来ると駐車場の一番西端に隣接しているから便利かもしれない。
遠目でもほぼ満開に近い咲っぷりがうかがえる。
ベンチの近くに自転車を止め、さっそく撮影開始。
平日なのに、見回せばカメラ片手の人は意外に多い。中にはキヤノンの白レンズ、α7等々、本格装備でトライしている人も二人三人といた。
幹には梅の種類を示す札が掛けられていて、とても参考になったが、何より種類の豊富さにびっくり。一見同じように見える白梅でも、札を見れば全部違うものだったりして、撮影とは関係なく、見て歩くだけで興味は沸き立つ。