初期型GR と CoolPix S8200

この頃、再びコンデジについて考えるようになった。
山歩きや自転車で出かけるときには、小さくてポケットに入るサイズがいいに決まってる。但、いくら小さくてもファインダーが付いていて、絞りやシャッタースピードの調整機能もなければ画作りはできないと、欲張りな要求を掲げた挙句、1NikkorのV2を購入。更に機動力を上げようと、UONNERのカメラホルスターまで手に入れ、4~5回の山歩きで具合を見たが、ショルダーハーネスに取り付けると、歩く際に微妙な違和感が発生し、しかも、さっと出してパッと撮ってさっとしまうってな芸当は意外に難しい。使うのをやめようと思った決定打は、ホルスター付属のクイックシューが緩みがちで、撮影頻度の高い4時間ほどの山歩きで2~3度の増し締めが必要となって煩わしいことこの上ない。V2のような軽量カメラでもこの有様なので、更に大きく重たいデジイチなどでは落下の危険性も出てくると思う。それにV2が幾ら小さくても、ホルスターと一体で考えれば、かさばり感は否めない。しかしV2はどうしたってポケットには入らないのだ。小さくてもレンズが出っ張ったミラーレス。元々形状的に無理がある。

リコー 初期型GRNikon COOLPIX S8200
発売年2005年2011年
有効画素数813万画素1610万画素
イメージセンサー1/1.8型CCD1/2.3型原色CMOS
重量200g213g

てなことで、先回の刈寄山ではリコーの初期型GR、今回の多摩湖サイクリングではNikonのCOOLPIX・S8200を使ってみた。
写真データは基本的に西久保日記、そしてInstagramをはじめとするSNS上でしか使わないので、仰々しいほどの高画質、高解像度は考えてない。
先ずどちらも携帯性は上々と言っていいだろう。コンデジらしくOFF時はレンズが引っ込むので、でっぱりがなく、ポケットにもすんなりと収まる。V2にはできない芸当だ。
電源ONから撮影までのタイムラグは短く、シャッターチャンスを逃すことはないレベル。
ここまでは甲乙つけがたいが、機能的に差が出てしまったのは「手振れ補正機能」の有無とオートフォーカスの精度。
昨今、手振れ補正付きはもはや当たり前。久々に“なし”のGRで三鷹駅近くの玉川上水で何枚かの試し撮りを行ったが、便利機能に毒されていたのだろう、全枚数の2割近くに手振れを起こしていた。構造上、殆どのコンデジは一眼レフのように接眼して脇を締めるってのはやり辛い。よって手振れ補正は最低限の機能として欲しいものだ。
個体差かもしれないが、GRは接写する際にピントが外れることがたまにある。フォーカスポイントは中央固定、マクロスイッチをオンにして、被写体にぐっと近づきシャッターを切る。後でPCで確認すると、外れた画像の殆どが後ピンになっている。その点、S8200はフォーカスの精度もスピードも完全にGRの上を行く。
先日も、多摩湖サイクリングの帰りに小平のあじさい公園に立ち寄り、今が見ごろの蓮の花の撮影に興じたが、ストレスなくリズミカルにシャッターが切れる楽しさは格別だ。しかも、小さなイメージセンサーとは思えないほどクリアな画を吐き出し、ちょっと惚れ直したほど。20枚ほど撮って確認したが、手振れは皆無。実に頼もしい限りだ。
但、悲しいかな、イメージセンサーが小さいことから、GRの画と比較して立体感はやや劣る。それと画像ファイル形式にRAWがないのも残念だ。一応、設定は最低圧縮比のjpegにしてあるが、やはりレタッチの際には弱さが露見する。

それぞれ一長一短はあるが、共通点はコンパクトで使いやすいことに尽きる。
この手のカメラを新たに入手する予定はないので、きっちりと使っていくが、スマホでは表現できない画が必ず撮れる筈だ。


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